海水浴イベントが発生しました。
これは、シュシュ大暴れの予感。
すでにやりたい放題です。
(到着)
「わぁ! 海だ海だ~!」
スイカを小脇にかかえたリルビットは、でっかい麦藁帽子をかぶり
まぶしそうに太陽を見ながら、それでも嬉しそうに声を上げた。
それから、てててててーと砂浜を駆けずり回る。
「ここにー、ロウファ君を埋めるぞー。
ほかにも埋めたいから、みんなと仲良くならなくちゃね!」
なんだか物事の順序が逆だ。
「というわけで、はじめまして。ボク、シュラー!
リルビットだよ、遊んでね!
まずはスイカ、スイカ割っちゃう?」
気が早いのもいつものこと。
(屋台)
「すごーい、お店だお店だー!」
白いリルビットはぴょこぴょこ屋台の前で跳ねた。
「お姉さんもリルビット?
わぁ、ボク以外のリルビットに会うのはじめてだよ。
ボク、シュラー。よろしくね!」
手をひらりと反対側の肩につけて、貴族の真似事のようなお辞儀をする。
でも口調がいつもと変わらないので優雅さの欠片もない。
「ああ、どれもオイシソー。んとねぇ~」
お品書きをぴょこぴょこ頭を動かしながら見て悩みまくり、
「モダン焼きっていうのと、ラムネちょうだい!
やっぱこういうところで飲むのはラムネだよね!」
楽しそうだ。
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