結局ギリギリで書き込みになりました。
ギリギリだと、どうしても文章にひねりが出ません。
仮プレだと思っていたほうがいいなこれは。
《第零回自由行動》
「訓練ができないだと?」
エリアスが言った。普段と表情や声色は変わらないが、機嫌は良くないと
相棒はすぐにわかった。
長年の付き合いの賜物である。
自由行動の説明を受けた夜、割り振られた部屋で明日からどうするか、
二人は話していた。
「やっぱり聞いていなかったのか。訓練施設はまだ使えないと言っていただろう?」
「そ、そんなことは、ない…」
エリアスは小さくなる。人には得意不得意があって、話を聞くのが苦手というのも
まあ仕方がない。
しかしこの調子では作戦行動に支障をきたすから困り者だなとグヌタスは思った。
しかしそこをカバーするのもコンビの役目だと思い、ふっと笑いがこみ上げる。
本当にそっちが年上なのだろうか。
「どうする…特にやることもないのだが」
ふう、と小さく息を吐くエリアスに、グヌタスは提案する。
「訓練所の整備作業も手伝えないしな、エリーは。
どうせ悪化させるだけなんだから。
散歩でもしてきたらどうだい? ここの地理は覚えておいて損は無いと思う」
言われるがまま、エリアスはこくこくと頷いた。
戦うことしか能がないエリアスは不器用で、整備しようとして壊すのは
目に見えている。
物覚えもいいほうではないが、地図さえあれば場所のチェックくらいは
できるだろう。
翌日、カジュアルな服に着替えた二人は部屋の前で別れた。
グヌタスは買物にいくつもりだった。
報酬に色をつけてもらったことだし、戦闘時に役にたつものがあればと思ったのだ。
武器屋も興味があったが、今回は補助道具を優先したい。
そう思って立ち寄ったのが特別騎士団附設購買所だ。
「お、双眼鏡があるじゃないか」
国柄、縁の深いものを見つけて声を出す。
「これがあれば最前線に立ったとき、先に相手を確認できそうだ」
ちゃりん。
貨幣を取り出して、笑顔で言う。
「これ、いただけますか?」
[自由行動方針]
グヌタス…「買物」双眼鏡を1つ購入
エリアス…「散歩」適当に歩いて施設を見つけたら覚えておく
《結団式》
正装で結団式に臨む。
グヌタスは着慣れているのか身軽に動いているが、エリアスは動きがぎこちない。
「鎧のほうが動きやすい…」
「なに馬鹿なこと言ってるんだ」
呆れながらも、グヌタスは辺りを見回す。
「すごい人の数だな。結団式ということだし、挨拶をきちんとしないとなぁ。
隊長とすら、ろくに話していないわけだし…」
などと考えていると、居心地が悪そうにそわそわしている相棒の姿が目に入った。
「……これから戦っていくためには準備が必要なんだぞ。もっと自覚してくれ」
エリアスはくるりと振り向く。
そういうのは苦手なんだ、と眉間の皺が物語っていた。
「だから、そういうのは僕に任せろといっているんだ。
さ、挨拶に行くぞ」
そして、フュークス隊長の姿を探すことにする。
彼の周りには多くの人々が集まっているだろうから、邪魔をしないタイミングで
ぺこりと頭を下げる。
「こんにちは。戦闘班のミネラルと名乗っています、グヌタスと申します。
こちらはエリアス。
ご挨拶が遅れて申し訳ありません。これからどうぞよろしくお願いします」
[結団式行動方針]
同僚の『六芒の盾』の騎士達と親交を深める
特に戦闘班をメインにと考えます。
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