(提示したロール)
「…この物体は…」
ほぅ、と機械を見てシュラーはため息をつく。
脳裏に思い浮かぶのは、ある人物のこと。
(あのひとも、こんな感じのものを持ってたっけ)
もっとも、それを知ったのは、最後の最後のことだったのだけど。
(ああ、いけないっ)
「遺跡の謎に~頭が痛い~
そんなボクは、せんちめんたる~♪」
センチメンタルになった本当の理由は放置して、そんな適当な歌を歌いながら、
先に進んでいくのだ。
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(そうだった、ボク、防御の才能が足りなくて…)
攻撃にさらされながら、ふと、パーティに入るときの事を思い出す。
(ボクも調子にのってたなぁ~、反省させるために彼らはいたりして)
そう反省して、
「これが太古の英知ぃ?」
とわけのわからないことを口にしたりした。
混乱していたのかもしれない。
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